セラピー体験談

☆ 神奈川県 Aさん・44歳

 夏のはじめ、「またこの時がきた…」動揺しました。
 子どもが中学に続いて、高校でも不登校になりました。
 中学の時は友人関係が原因でした。精神的にかなりダメージを受け、心療内科では適応障害と言われました。毎晩のように学校や友人の夢をみて、泣いたり過呼吸になったりして辛い状態が続きました。学校には「怖い」と言って入れなかったので、スクールカウンセラーの方にはもっぱら私がお会いするのみでした。
 直にカウンセリングを受けさせようと、心療内科のカウンセリングの予約をとりましたが、残念ながら全く良い成果を得ることができませんでした。
 環境が変わって高校には行きだしましたが、再び友人関係が原因で対人恐怖症のようになっていました。
 小学生の頃は誰にでも気さくに話し、明るく元気に過ごしていたのに、いつの間にか人の言動ばかりが気になって自分を見失い、物事を悪い方ばかりに考えて不安を常にかかえている様になっていました。
 中学の時の心療内科もカウンセリングも、苦い経験だけで成果がなかったため、どうしたらよいかと模索していたところ、催眠セラピーの無限の可能性を知り、縁あって“セラピー夢”の高橋さんにお願いする事となりました。
 初回の予約の日は、出かける時刻になると緊張して過呼吸になりました。それで、私だけ相談に伺いました。
まだ子どもは精神的に一人でセッションを受けることが難しかったので、まずリラクゼーションのテープを録音して、毎日聞きました。
 次に、子どものセラピーの前に、親である私の催眠セラピーが必要だと言われました。
「やはり…そうか。」
と思いました。
というのは、子どもを励ましたり慰めたりしているうちに、なぜだか自分の幼少の頃からのいろいろな出来事を思い出し、
「私は母親に認めてもらえてなかった…」
という怒りが大きくなっていたからです。 そして、そういう嫌な経験をした私の言葉や態度が、子どもに影響していることにも気付いてきたからでした。
 まさか自分が催眠セラピーを受けるとは…。少々ドキドキしながら臨みました。
 最初に呼吸法を教わった後、退行催眠で幼い頃の自分にもどったとたん、不思議なことにとても寂しい気持ちになり涙していました。そして子どもの時に母に言えなかった自分の思いを、イメージの記憶の場面で母に告げることができました。母はわかってくれました。そして、「母」と「幼い自分」、「今の自分」が抱き合って終わりました。
スッキリして催眠から覚めました。
その後は、それまで嫌いだった母親のことを
「母も辛い時代に生まれたために、幼少の頃大変な苦労をして可哀想だったな。」
と思えてきました。
 日をあらためて、子どもと二人で自立訓練法を教わりに行きました。それから自宅で1ヶ月ほど、自律訓練法を親子で続けました。次第に子どもの気持ちに余裕が出てきて、ついに一人でセッションを受けに行けるまでになりました。

子どもは前世セラピーを受けました。前世では、人を気にせず、大らかな気持ちで生きた幸せだった生涯を体験できたようです。
催眠から覚めるなり、
「試練だったんですね!」
と、ケロッとして起き上がり、
「人を気にしないって、こんなに楽だったんだ。小さい頃の楽しかった気持ちも思い出せた。」
と、笑顔で言ったそうです。
高橋さんはその姿を私に見せようと、セッション後、電話で私をセラピールームに呼んでくれました。そこにいた子どもは、和らいだ表情で笑っておりました。
前世セラピーの中で体験した「人の気持ちを気にしない大らかな前世の自分」の中に入って、その感覚を体験できたことで、子どもの中で何かが変わり始めたようです。
その日、学校帰りに家に立ち寄ってくれたクラスメイトと、玄関に出てしばらく話をしておりました。今までには考えられなかった光景です。今までなら、クラスメイトが来ても顔を合わせられませんでした。あまりの変わりように驚きました
「催眠セラピーってすごい!」
と思い、高橋さんにメールで知らせました。
 その後、子どもは自ら学校に行く準備を始めました。それまでの間に何度か動揺がありましたが、その都度メールやFAXでアドバイスを頂きました。そして、前世セラピーの2週間後には学校に復帰することができました。
 
不登校になった当初は制服を着ることもできなかったので、喜びとともに催眠の凄さを実感し、「催眠セラピーを受けて本当によかった!」と思いました。
 たぶんカウンセリングでは、こんな短期間に復帰はできなかったでしょう。
 まだ時々子どもが不安を感じることがあるので、機会がきたらまた催眠セラピーを勧めたいと思います。
 時間をかけて子どもの気持ちをほぐして頂き、親身になって助けて下さった高橋さんに心から感謝しております。ありがとうございました。
(註:不登校の解決には、なんといっても両親をはじめとした家族の関わりが大事です。
 Aさんは、不登校の子どもさんの問題を通して、親である自分自身の学びであると捉えておいででした。その心構えこそが子どもさんの心を癒し、支え続けたと思っております。解決に導いたのは私ではなく、子どもさん自身とご家族の力に他なりません。)

☆ 埼玉県 Uさん・32歳

 私は、『予期せぬ時に突然閉じ込められる恐怖感』が日常的にいつもあり、『人』も恐くて、電車の中で『大声で話す人の声』が恐怖で耳栓をしておりました。電車のように閉ざされた場所では、心拍数が上がり、体が熱くなり、気を失うこともあり、通勤できなくなって退職しました。
 心療内科で、閉所恐怖症・パニック症候群と診断され、薬が処方されましたが、状態は改善されず、「自分の症状は、過去の体験に原因があるのではないか、薬で何とかできるようなものではないかもしれない・・・」そう思ってセラピーを受けました。

 症状の元になっている場面に退行したら、1687年のイギリスで、私はミレーという名の金髪の少女でした。
 ミレーが生まれて間もなく、母が「魔女狩り」の濡れ衣を着せられて捕らえられ、父と祖母に育てられました。そして、15歳になった年、今度はミレーが「魔女の娘」だと捕らえられ、大勢の人が集まっている所に連行されました。群集が口々に「お前が悪い!」「母親が魔女だから。」と叫ぶ声を聞きながら、袋をかぶせられました。そして、何人もの人に押さえられ、「逃げられない恐怖」を感じながら首にロープを掛けられて殺されました。
 閉所恐怖症の原因がここにありました。電車の中で大きな話し声を聞くと怖くなるので耳栓をしなければならなかったのも、この時の恐怖心を今に引き継いでいたからだとわかりました。
 セラピーで、この時の恐怖心を解放しました。今の私のものではなく、前世の自分ミレーのものなので、ミレーに返すことができました。

 また、マスターに「自分自身を元気づけるにはどうしたら良いのか」心の中で訊いてみると、マスターはテレパシーで、
人を好きにならなくてはいけない。
 ミレーを罵倒していた群衆の中に、『助けたい』と思っていた人がいる。その人とこれから出会うことになる。(その人も、今の時代に、日本に生まれ変わっている)」
と教えてくれました。
 もう一度、群集の中で罵倒されている場面へ戻ってみました。(高橋註:中間生から前世へ戻ることも可能、催眠状態では自在です。)
 ミレーは、群衆の中に「マスターが言っていた人」を見つけることができました。ミレーは、その男性を見て、「すごく好き。正直な人。」と感じました。その人は、村の有力者で、
「罪もないのに可愛そう・・・。助けたいけれど、どうすることもできない。村の広場の噴水で洗濯をしていたのを見て、この子を知っていた。可愛い子だと思っていた。私だけではなく、この群衆の中には、無実のこの子を助けたいと思っている人はたくさんいる。しかし誰にも、どうすることもできない。」
と思っておりました。
 群集の中に、この人だけでなく、自分の無実を知って助けたいと思ってくれた人がいたと知って、憎しみが溶けていくように感じました。
 これまで私は、『家族以外の人は信用できない』という信念をミレーから引き継いでいたようで、家族以外の人に心を閉ざしてきたのですが、
「知らない人とも話してみようかな。」
と思いました。

 マスターを見送ってから、亡くなった祖母(ミレーの祖母でもあった)と対面し、テレパシーの交信をすることができました。生きているうちに聞けなかったことを聞くことができました。

 その後、現世の生活場面「電車の中」に意識を移行して、イメージ・トレーニングを行いました。満員電車の中でも、何も気にならなくなって、自然でいられる感覚を十分味わいながら、その感覚が深く潜在意識に植え込まれました。
 次は、映画館に場面を移行し、真っ暗な映画館でも「何ともありません。気になりません。」と答えました。再び、その感覚も潜在意識に植え込まれました。
 本当にスッキリして、催眠から覚めました。
 日常生活の中で突然訳もなく涙がこぼれるや、恐怖感に襲われることもありましたが、 自分で解放する呼吸法を教えて頂きました。
 前世で自分の無実をわかってくれていた人と、これから出会えると知って、思いがけないことでした。楽しみです。

 催眠セラピーが驚くほど私を変えてくれました。
 その後、家族とドライブをしましたが、恐怖感は全くありませんでした。今では、キャリアアップのために電車で学校に通っております。
 セラピーを受けて本当によかったです。
 振り返ってみれば、「以前の私は苦しんでいたな。」と思い返されます。
 前の私のように苦しんでいるたくさんの人に、催眠セラピーを知ってほしいです。